見るスポーツ と 自分がやるスポーツ


(ホームページの新ナユキからのこのページに来た人は、

前文黒板をとばしてをとばして、ペンの写真以降から読んで下さい)



先ず、スポーツという言葉を考えてみましょう。

ポート(港)に帰る。

すなわち、自分自身に戻る。

と言う事がスポーツの語源だと言われています。

産業革命以降イギリスの労働者はきつい労働と

資本家の締め付けに合い、辛い日々を過ごしていました。

唯一、自らを解放できるとき、それが仲間とのサッカーや、

様々な運動競技でした。

この当時スポーツのプロ化も進み、

多くは賭けの対象になりました。

勿論、水泳競技もその例に漏れず、

プロが現れ、賭けの対象になったと言う事です。



プロが現れる事、賭け事の対象になる事。

それは見る人々を大いに刺激しました。


スポーツが「自らを解放できる時間」

という「自分がやるスポーツ」から、

「見るスポーツ」、主体になったそうです。

もちろん、

そうであっても「やるスポーツ」は存続し続けました。

がプロ化と賭博化は富を生み、

地位も名誉も獲得できることから、

上手な者、強い者、がもてはやされ、

下手な者はスポーツから遠ざかる傾向がありました。

 形こそ違いますが、

日本でもその傾向は20世紀後半まで続きました。

私達日本のスポーツ指導者は20世紀後半から

21世紀の今日まで、その様なスポーツ文化の歴史を理解し


「上手な者、強い者、オリンピックに出る者」、達だけが

スポーツをするのではなく、

「下手な者、試合に出られない者」、達も、

身体を動かす喜びを享受出来るスポーツ文化を

日本に定着させようと努力してきました。

身体を動かす喜びは、どんな人でも、持っているのです。

「下手だから」という理由で自らスポーツを楽しむ事を

放棄させるような、スポーツ文化の有り様は、

人の幸せを奪うモノです。

 世界には多くの自然があり、

(勿論日本にもあります)その中で身体を動かす喜びこそ


スポーツの醍醐味であるとする文化が急速に

グローバル化しています。

2010年頃から日本でもこの傾向は顕著になり、

単なるマラソン競技に加えて、

山の中を走る事で、自然と1つになりながら、

身体を動かすトレールランが競技と離れたところで人々の

身体を動かす喜びに一役買っています。

これを競技化して、富山湾から駿河湾に抜ける

日本横断のルートで開催されたり

湘南の逗子を起点に鎌倉まで、或いは茅ヶ崎までの

オープンウオーターと言われる遠泳が、

自分への挑戦・成し遂げた喜び「達成感」を感じるために

開催さています。




これらは、自然との協調・自分への挑戦、なくしては行えません。

そして、それは1番を目指さなくても、

参加したい気持ちになるのです。

つまり、自分への挑戦。自然を通しての自分との対話。

生きている証。そんな表現で、人々は身体を動かします。

イタリアでは、ラン・パラグライダー・カヌー・バイクを組み合わせた

「ドロミテ鉄人レース」が1987年から開催され、

(2013年11月)今年は初めて日本人が出場しました。

これらの競技は勝ち負けを競う、相手との勝負、ではないのです。

繰り返しますが、

 自然との調和 と 自らへの挑戦。

です。

そこに今自分がいる。生きている証を感じる。

そういう喜びを感じる。ために身体を動かすのです。

もう時代は、その様なスポーツ文化を創り上げつつあるのです。

そして人々はそれを必要としているのです。

ナユキスイミングクラブは

その人の最高のパフォーマンスが表現出来るように

サポートすると同時に、そのパフォーマンスを表現出来る場面が


自然の中を走しったり、泳いだりする 

トレールランやオープンウオーターに

見いだせると思っています。

他の人に勝つ。それだけがスポーツではないのです。

自分に勝つ。全力を出して、突き進む。

その準備(トレーニング)から表現まで、

それがスポーツだと思います。

また、カヌーやダイビング、パラグライダーなど、

限界まで身体を動かすのではなく


心の感動
を求めてするスポーツもあります。

これからは

心の感動を求めて、様々な行為が身体を動かす事と

結びついてゆくと考えられます。

先程と同様に、その準備(トレーニング)から表現まで、

それがスポーツです。

これからの

ナユキスイミングクラブの課題は何でしょうか?

人それぞれに、身体を動かす目的は違います。

ますます人々の要求は多様化して行くでしょう。

「そんなハードな目的で水泳指導を受けているのではないよ」

と言う方もいらしゃると思います

逆に、「もっともっと、がんばれる。厳しく鍛えて欲しい。」

と希望される方もいるでしょう。

(この様に希望される方に 注意事項があります。ここをクリック)


 水泳指導を受けている=思い

をナユキスイミングクラブは拾い

続けるようにいつも努力しています。

会員の方がそれぞれの気持ちをコーチに言える環境を

ナユキスイミングクラブが持てるかどうか、

会員の方の要求に応えられるかどうか?

この方はどういう気持ちで練習に

参加して下さっているのだろうか?

その問いを絶えず発し続けられるかどうか?

それが課題だと思います。