☆長期の休みについて:

神経系の発育は12歳で止まります。


神経系の発育は12歳で止まります。

それまでに基本的なスキルは身につけておきたいですね。

 ▼お休みが問題なのは


練習により形成化されたものが

練習を続けることで、
定着し、反射化されるのですが、

お休みのため時間がたって不確定なスキルとして残ってしまうからです。

 ▼正しい表現が反射化まで至らず


自分本位の動きの反射化が具現されてしまうのです。

正しい表現とは、発展や広がりのあるパフォマンスのことです。

 ▼今までの練習を無駄にしないために


1年を通して練習して、水泳を自分のものにしてください。

長期休みの問題をもう少し詳しく説明しましょう。

角丸四角形: 水泳技術の進歩、上達の点から
水泳上達のためには、定期的になるべくお休みせず練習を続けていくことが最も大切です。
運動のトレーニングには基本的な法則があります。どんなスポーツ・運動であっても、人間の身体が
そのトレーニングによって成長・進歩していく過程には、共通する根本的な原理原則があるのです。

そのなかの一つに「可逆性の原理」というものがあります。
これは、トレーニングで得られた効果はトレーニング継続中は維持されるが、止めてしまうと徐々に失われてしまう、
というものです。これまでの練習で身に付けてきたものが、お休み・中断してしまう期間があると
お休み以前の状態よりもさらに前の段階まで戻ってしまう、ということなのです。

また、水泳に限らず人が新しい動作を習得していくには、その動作につながっていく正しい身体の使い方を
繰り返し何度も行うことが基本です。反復して行っていくことによって身体に覚えさせていく
ということですね。動作の形成化から、定着化を経て、反射化へつなげていく、という過程です。
このことは、トレーニングの原理原則でいうところの「継続性(反復性)の原理」によって説明されます。
反復、継続して行うことのないトレーニングでは、動作の習得には時間がかかってしまう、ということです。

これらの理論から説明されることは、指導現場のコーチ達も実際に感じていることであり、
事実、お休みを挟んでしまうことで以前出来たことがうまく出来なくなってしまうということは、
残念ながら、しばしば見受けられることなのです。
 



  

角丸四角形: ☆規則的な生活リズムを守ること☆
決まった曜日の決まった時間にプールに入る、ということは、思いのほか重要なことです。
「生活習慣病」といわれるように、命にもかかわるような病気の原因になってしまうほどに
良くも悪くも、私たちの体に大きな影響を及ぼすのが「習慣」なのです。

生活のリズムがしっかりしていると、水泳の時間が近づくにつれて
頭の中では水泳練習をイメージするようになり、身体も水に入り運動するための準備をはじめます。
そのため心身ともに抵抗なく練習に入っていきやすくなり、練習に対する集中力も高まります。
結果として、練習効果にも影響が現れてきます。
定期的な運動習慣をつけてあげることが、水泳の上達からも、
規則正しい生活を送れるようになるためにも、大切なことなのです。

 

 角丸四角形: 水泳練習を通じて学ぶことのできる、心の成長の点から
水泳は、どんな子どもでも、練習に応じて確実に進歩していく運動です。
プールに入ればその分、着実に成長できる運動なのです。もちろん個人差はあります。
すぐにできるようになる子もいれば、なかなかひとつの課題をクリアできない子もいます。
ですが、そういう子も確実に上達に向けて前進しているのです。
そういう子はある時突然、スッとできるようになるものです。

練習の成果が目に見えて、あるいは自分自身の実感によってわかるようになるまでの期間は、
人によって異なります。ですが必ずできるようになる時が来ます。
そのことから、努力がきちんと成果につながるということが、非常にわかりやすいのです。
プールに通い続けて頑張った結果として、25m泳げるようになった、
というのは非常にわかりやすい成果ですよね。なかなかできるようにならなかったけど
この努力はいつか報われるんだ、ということ、努力の大切さを体験として実感できるのが水泳です。

このことをよりわかりやすく体験させてあげるためには、お休みをできるだけ取らない方が
望ましいのです。結果として上達していくことは変わらなくても、
お休みしていたのに出来るようになった、ということと、お休みせず頑張ったから出来るようになった、
というのでは、子ども自身の感覚はずいぶんかわりますよね。

当クラブは、日頃の指導やバッチテストなどの評価の際には、
頑張った子が頑張っただけの成果を実感させてあげたいといつも考えています。
努力の大切さを知っている大人になってもらいたいと思っています。


「継続は力なり」といいますが、まさに継続してこそ

練習効果が期待できるのが水泳なのです。


それゆえ継続=努力の大切さを真に身をもって学ぶことが

出来るのも水泳の特徴といえます。


練習を続けるか、中断するかするは成長に従って、

平行線ではなく、先広がりの大きな差になって現れます。


殆どの場合、今の練習の効果は3ヶ月後に現れます。

頑張りましょう。