体脂肪の放出 |
無駄のないスリムな身体になるには
脂肪を燃やす必要があります。
脂肪はどうすればより良く燃えるか?
その原理原則に沿って生きれば
新しい人生が始まります。
☆
ハイブリットカーは
ガソリンと電気の2種類の原料を使って2つの系列から
エネルギーを生み出す仕組みを持っています。
ガソリンは停車している状態からのスタートや
高速道路での急激なスピードアップなど
瞬間のパワーを必要とする時に、
電気は長時間一定の速度で走るために
それぞれのエネルギーを生み出します。
この2つの組み合わせで
ハイブリットカーは効率よく走ることができます。
人も太古より
ある時は 天敵と出会い、一瞬で身をかわす。
ある時は 食料を手に入れるために、
獲物を狩りに出かけ、長時間歩き続ける。など
大別して2種類の違う動きをする必要がありました。
そのため2種類のエネルギー生産方法が
身に備わったと言われています。
現在でも
時と場合により、エネルギー生産方法を選択して、
効率よく身体を動かしています。
人の場合は
2つのエネルギー生産方法の原料は
グリーコーゲンと脂肪です。
運動していない時(静かに新聞を読んでいる時など)は
グリーコーゲンと脂肪は半々か3対2位の割合で
消費されています。
この割合は運動を始めると大きく変化します。
天敵から逃げる時のスピードを現代にあてはめると、
さしずめ、100mダッシュでしょう。
ライオンや熊と出会い、よんどころなく戦うとすれば
筋トレで身につけた、パワーが必要です。
この様な瞬発的な運動では
筋肉内や肝臓に蓄えられた
グリコーゲンが
もっぱら使われます。
グリコーゲンは筋肉内ですぐにエネルギーに変わるので、
急な需要に対応出来るのです。
ところが
身体に蓄えられているグリコーゲンの量は
400g程度ですから、
すぐに底をつきます。
そこで
長時間歩き続ける「狩り」や
ジョキングのような軽い持久的な運動には
脂肪が
メインエネルギーとなります。
脂肪なら皮下に何十sでも溜まっています。
エネルギーになる際も
グリコーゲンは乳酸という疲労物質を残しますが、
(乳酸は運動をストップさせます)
脂肪はたっぷりの酸素で燃えると乳酸を作らないので、
いつまでも運動が続けられるのです。
しかしながら脂肪燃焼では瞬発的な力は出せません。
まとめ
人のエネルギー生産方法は2種類有り
瞬発的なエネルギーはグリコーゲンが受け持ち、
持久的な運動は脂肪が受け持ちます。
ですから
脂肪が受け持つ運動=持久的な運動を続けることが
脂肪燃焼の鍵となります。
それがスリムな、無駄のない身体を創る事になります。
以上の原理に則れば
軽い負荷運動を長時間続ける事 |
これが脂肪燃焼を効率よく行う条件なのです。
長時間とはどの位か。
様々な実験の結果以下のような結論がでています。
ジョキングの場合は20分以上。
水泳の場合はそれより短く15分以上。です。
これがスリムな体を創る原理原則です。
水泳の説明を少ししましょう。
競泳を目的の練習はスリムな効率の良いからだ創りには
不適当であることが以上の説明で
お分かりいただけたと思います。
ではどの様なトレーニングが良いのか?
一例を挙げます。
とにかく水の中でお休みせず15分以上動く事です。
極めて簡単な事はゆっくり泳ぐ
(クロールでも、平泳ぎでも泳法は何でも良いのです)
疲れたら、止めないで歩く出来れば走る
回復してきたらまたゆっくり泳ぐ
この繰り返しで15分から20分お休みせず
水の中で身体を動かし続ける事
それが最も効果的です。
以上の説明で、強度と時間は分かりました。
では週に何回やるかつまり頻度と
(休養をいつ入れるか?との見方も出来ます)
消費エネルギーを補う食事を
まとめますと
注意事項は 時間・頻度・強度・内容
それと 栄養と休養です。
痩せるために食事制限する必要はないと言えます。
スリムな身体創りには
軽い負荷の運動を20分〈水泳は15分〉以上続ける
その事をもう少し学問的に説明しましょう。
人体の細胞中では、アデノシン3リン酸(ATP)という
高エネルギーリン酸化合物が生成され、筋肉を始め、あらゆる
細胞はそれをエネルギー源として利用しています。
人体の多くの臓器の中で、最も活性の高いのが心臓です。
細胞中での、ATPの生成経路は2つある
1つは嫌気的(酸素を必要としない)経路で、解糖系である。
他の1つは好気的(酸素を必要とする)経路で、クエン酸回路もしくは
TcA回路と呼ばれている。
細胞内のミトコンドリアと呼ばれる小器官が、エネルギー代謝の中心的
役割を担っているが、
解糖系はミトコンドリア外で起こる反応系であり、
クエン酸回路はミトコンドリア内にある。
嫌気的経路の基はグリコーゲンであり、
好気的経路の基は貯蔵脂肪である。
従って、 スリムな身体になるには好気的経路を 利用する 運動を行うことになる |
そのメカニズムは以下の通りだ。
脂肪組織中の貯蔵脂肪は、各種の脂肪動員ホルモンの
刺激により分解され、脂肪酸とグリセロールになる。
両者は血液中に放出され、筋肉などの組織で取り込まれ
エネルギー源として利用される。
脂肪細胞の脂肪分解能は、食事、運動及び絶食などによって
影響を受けるが、食事回数を減らしたり、トレーニングによって
高まる事が明らかにされている。
運動療法は食事回数を減らす単独のダイエットと違い
筋肉を減少させることなくウェイトコントロールが
出来る利点から、
運動療法がスポーツマンのウェイトコントロールや肥満の治療に
取り入れられている。
コーヒー・紅茶・緑茶は食事誘発性体熱産生(DIT)を誘発するが、
これらに含まれるカフェイン・テオフィリン・テオブロマイドは
それ自身で脂肪細胞での脂肪分解を促進する。
唐辛子の香辛成分であるカプサイシンも副腎髄質から
アドレナリンの分泌をし激して
脂肪分解を促進する事が知られている。
食事中の脂肪及び体内でタンパク質や炭水化物から
合成された脂肪は、貯蔵脂肪として、
脂肪組織に蓄積されるが
これを減少させるには、主に筋肉で燃焼する方法しかない。
従って
ウエイトコントロールには、
運動を取り入れ、
高脂肪食を避け、
脂肪分解及びDIT反応を高める食品を
摂取すると効果的である。
(以上参考文献:日本スイミングクラブ協会専門科目j指導教本及び月刊誌ターザン)